世界遺産の高野山と熊野古道を一緒に回りたいけど、どのように回るのが効率的なのかわからない方も多いのではないでしょうか。
私たちは都内発で高野山、熊野古道、伊勢神宮を公共交通機関のみで4泊5日で回ってきました。
私たちの実際のスケジュールと費用を記載しているので皆さんもぜひ行ってみてください!
この記事は全三記事のうちの二本目で旅の3日目と4日目です。高野山を旅だって熊野古道の踏破と熊野那智大社、熊野速玉大社の観光に向かいました。
旅程のすべてが載っているまとめ記事と、1日目・2日目の高野山観光の記事もぜひ見てください!
3日目詳細
- 9:55千手院橋(東)発@聖地巡礼バス
- 10:50護摩壇山着
- 11:40昼食@季楽里龍神
- 14:22本宮大社前着
- 14:30じゃばらサイダー@石原商店
- 14:35大斎原@徒歩
- 15:10熊野本宮大社@徒歩
- 15:50カフェ@B&B/Cafe Hongu
- 16:40本宮大社前発@龍神バス
- 16:51川湯温泉着
- 16:55山水館川湯まつや@徒歩
- 17:15川湯温泉散策
- 18:00夕食@喫茶こぶち
6時半、本堂に向かいます。30分ほどお経を聞きました。正座です。全員足がしびれて大変そうでした。
そのまますぐ朝食です。
量もあり、おいしかったです。ごはんもおかわりしました。満足です 。
★聖地巡礼バス
チェックアウトし、「聖地巡礼バス」で熊野を目指します。
高野山から熊野までは1日1本のみ運行です。熊野本宮大社前までで5,000円です。
『9:55千手院前(東)発→14:22本宮大社前着』の長距離移動。途中昼食休憩もあります。
「護摩壇山」でバスを乗り換えます。
黒ごまアイスとコーヒーを購入し、バスでいただきます。
龍神ごまさんスカイタワーからの眺望は絶景らしいです。私達は少し車酔いしていたので、諦めました。
「季楽里龍神」着。40分時間があるので、昼食をいただきます。
日本三大美人の湯の1つ龍神温泉です。
龍神そばとコロッケ定食をいただきました。きれいな景色を眺めながらの昼食はとても美味しかったです。
高野山から龍神温泉を結ぶ高野龍神スカイラインは、紀伊山地の山々の緑が本当にキレイでオススメです。
「本宮大社前」に到着しました。
コインロッカーにスーツケースを預けます。500円玉しか使えません。
気温25度で日差しも強かったので、石原商店でじゃばらサイダーを買いました。酸っぱくて冷たくて美味しいです!
高野山との気温差がかなりあるので、注意が必要です。半袖でも暑いくらいでした。
★熊野三山・熊野古道について
熊野の地は神々が宿るといわれています。
「熊野三山」とは、熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社の総称。
熊野三山に参拝するための参詣道は、小辺路、大辺路、中辺路、紀伊路、伊勢路、高野山町石道、大峯奥駈道の7つ。
そのうち、小辺路、大辺路、中辺路、紀伊路、伊勢路が「熊野古道」と呼ばれます。
「紀伊山地の霊場と参詣道」の一つとして、高野山、吉野大峯と共に世界遺産に登録されています。
★大斎原
本宮大社前から徒歩8分。
大斎原は、明治22年の大洪水まで熊野本宮大社があった、熊野信仰発祥の地です。
熊野川・音無川・岩田川の合流点にある中洲に大社があったそうです。江戸時代までは橋もなく、参拝者は川での水で身を浄めなければ神域に入ることは許されなかったそうです。
鳥居の中は撮影禁止です。野原みたいになっていました。
山々に囲まれ、川も綺麗で、昔の人々が信仰の地に選んだのがわかる気がしました。
★熊野本宮大社
全国3000社の熊野神社総本宮です。主祭神はスサノオノミコトです。
平安時代から皇族・貴族の間に熊野信仰が広まり、室町時代には庶民にまで広がりました。
杉木立に囲まられた、158段の石段をのぼると、本殿につきます。
社員撮影が禁止でした。檜皮葦の屋根が立派でした。
明日は熊野古道の中辺路を歩いて再度参拝します。
カフェでバスの時間までB&B/Cafe Honguで一休みします。
龍神バスで川湯温泉に向かいます。料金はペイペイか現金のみです。
★山水館川湯まつや
バス停から徒歩3分。「山水館川湯まつや」です。
「山水館川湯みどりや」の系列で、宿泊の値段は割安ですが、食事や温泉等施設については「山水館川湯みどりや」を利用できます。徒歩1分の距離です。
外観の内観も古いですが、寝るだけなのであまりきにならなかったです。下駄に履き替えて、みどりやで明日の無料送迎の予約をします。
無料送迎は、発心門王子行き、伏拝王子行き、熊野本宮大社行きが選べます。時間は8時、9時、10時です。
発心門王子行きの8時を予約しました。スーツケースも、みどりやの売店で配送できます。
川湯温泉は大塔川の川原に73度のお湯が湧く馬頭足しい温泉です。
川辺で穴を掘ると自作の温泉ができます。水着で川遊びしたり、温泉につかったりしている人が多かったです。私達は足湯でくつろぎました。
ちゃんとした足湯スポットもありました。
湯の峰温泉が埋まっていたので川湯温泉にしましたが、川辺の温泉は初めてだったのでここにして本当によかったです。
喫茶こぶちで天然鮎定食をいただきました!鮎の塩焼きと甘露煮がどちらも美味しかったです。
ホテルに戻り、みどりやの温泉に向かいます。
湯浴み着を着て、男女混浴の川原の中の露天風呂に入りましたが、川を見ながらの温泉は最高でした。
昨日までの疲れが取れました。
4日目詳細
みどりやで朝食を食べます。
バイキング形式で和洋食なんでもあります。窓側の席からは川が見え、とても気持ちよく食事できます。おかずの種類も多く、美味しく、満足です。
みどりやの売店からスーツケースを郵送し、8時出発で「発心門王子」まで車で送迎してもらいます。
車で20分ほどで「発心門王子」に着きました。
★熊野古道中辺路(発心門王子〜熊野本宮大社)
熊野古道の王道コースです。
約7Kmで、下り坂が多いです。2時間半あれば歩けます。
上皇や法皇の熊野御幸に利用されたメインルートで、藤原定家、和泉式部、西行法師、安倍晴明らも往来したとのこと。
お祓いしてからスタートします。朝早いので人もほとんどおらず気持ちいいです。
「発心門王子」ここから熊野古道の神域に入ります。
民家が並ぶ生活道や、木立の中、いろんな風景が楽しめます。
「水呑王子」は弘法大師空海が地面を突くと水が湧き出たという言い伝えが残っている場所です。
山々の景色も素敵だし、のどかな田舎の風景に癒やされます。
「伏拝王子」は熊野詣の際、初めて熊野本宮大社を見ることができた場所です。遠くの本宮に向かい、思わず伏して拝んたことから名付けられたそう。
ここから山道になっていきます。所々登道や階段もありました。
「祓戸王子」熊野詣の人々はここで汚れを祓って熊野本宮大社に向かったそうです。
歩き始めてから1時間50分で熊野本宮大社につきました。
裏側から入ることになるので、階段を登ることなく参拝できました。
熊野本宮大社近くの「きっちん」で昼食をいただきます。熊野名物のめはり寿司です。
塩漬けにした高菜で包んだおにぎりです。噛み切るが若干大変ですが美味しいです。
バスで新宮駅に向かいます。新宮駅からは電車で那智駅に。
新宮→那智間のJRきのくに線からの景色が素敵でした。サイクリングの人も
多いのか、自転車を電車内に持ち込んでいる人も数名いました。
那智駅では先頭車両しかドアが開かないので注意してください。
那智駅からはタクシーで熊野那智大社前の大門坂に向かいます。バスでも良かったんですが、時間短縮のためタクシーを利用しました。
★熊野那智大社
那智の滝を信仰の起源とする、熊野三山の一つです。
熊野古道で最も美しいと言われる「大門坂」からスタートするのがおすすめです。
大門坂から熊野那智大社までは、ゆっくり歩けば約1時間ほどです。石畳の階段をのぼるのでスニーカーじゃないと危険です。
大木に囲まれた、苔生す石畳道が幻想的で写真映えします。平安衣装をレンタルして撮影している人もいました。
きつい坂道でしたが、ここは歩く価値があると思います。
大門坂が終わって、参道になっても階段が続きます。
大門坂は267段。那智大社への参道の階段は467段です。
見晴らしがいいです。
那智大社の拝殿横にある大楠の根本は空洞になっており、ここをくぐると無病息災が叶うと言われています。
那智大社のすぐ隣には「那智山青岸渡寺」があります。
三重塔と那智の滝、新緑の山々は写真映えします。
坂を下って、「那智の滝」に向かいます。
★那智の滝(飛瀧神社)
日本三名瀑の一つで、落差133メートルです。
那智の滝そのものを御神体とするのが飛瀧神社です。
ここに行くまでも、かなりの石段を下ることになります。帰り道は当然上りです。
熊野那智大社観光はかなり体力が必要です。
300円で、那智の滝をもう少し近くで参拝できる拝所舞台に入れます。
せっかくなので入ってみましたが、かなり滝を間近に感じられたのでオススメです。
日本一大きいおみくじもありました。
バスに乗って那智駅に向かいます。
那智駅近くの交流センターでかりんとうを買いました。美味しかったです。
那智駅からまたバスで「熊野速玉大社」に向かいます。
★熊野速玉大社
神倉神社にある神倉山に降臨した神々が、景行天皇の時代に現在地に遷座したため熊野速玉大社を新宮とも呼び、新宮市という地名にも溢れている。
ちなみに、速玉大社から徒歩圏内で神倉神社もありますが、神倉神社の階段の傾斜はかなり急なので暗くなると危ないので、行くのは諦めました。
人も少なく、静かで落ち着く空間でした。
近くのカフェで一休みします。
ココアをいただき、一息つけました。
バスに乗って、和歌山ラーメンで人気の「速水」に向かいます。
豚骨醤油系で、でもこってりしておらずとても美味しかったです。
歩いて、本日のホテルに向かいます。
新宮駅から徒歩8分。
ゲストハウスで、トイレ風呂キッチンは共同。素泊まりです。
古民家なので古いですが、キレイに掃除されていました。
チェックインのときのみスタッフがいて、館内の説明をしてもらいます。
布団も自分で敷きます。
熊野の観光が思ったより早く終わったので、急遽翌日に伊勢神宮に寄って東京に帰ることにしました。
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